覚えてない話
私は子どもが嫌いだ。
思い返せば、私も子どもだったわけですが。そんなこと棚に上げますよ。だって今は大人だもん。
子どもってなんだろうね。
あのいきものなんだろうね。
いやー、うるさいうるさい。
いやー、喧しくて図々しい。
いやー、なぜそんなに動けるんだ。
今日、電車で新宿から急行に乗って家に向かっていた。運良く席が空いていたので、私は意気揚々と座り通信規制で全く使えないスマホを弄り倒していたんです。
そしたら入ってきましたよ、子ども連れのお母様。
何を思ったのか私の隣に座っていた気のいいおばちゃんが席を譲ったんです。そのお母様に。その、お母様に!
でも違うよね、実際に座る人って違うよね。私の隣にはお母様が座らないんだよね。
隣に座ってきたのは幼稚園児くらいの男の子。座った途端に騒ぎ出すんだ。
窓の外が見たーい。
窓の所に座りたーい。
えーなんでなんでー座りたーい。
うるさい。
って書いてさ、この後どう締めるつもりだったのか日数が経ったせいで覚えていないです。さーせん。
とにかく、この時イライラしていた私は彼の言葉が聞こえないふりをしてイヤホンから聴こえる大森靖子のアルバムに集中してました。おわり。
オチなんてないよ、毎日毎日。
結城